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ZoneBoard — UI/UX 指針(正本)

更新: 2026-08-30
役割: 設定・パネル・全体 chrome の設計判断の正本。Canvas first(PRODUCT_NOTE.md §2)を前提に、誰向けのどんな慣れで組むかを固定する。
到達点: 初めてでも「なんとなくやったらできちゃった、これ簡単じゃん」。


0. 一言で

ZoneBoard は 戦術の管理画面ではなく、配信者向けクリエイターツールである。
ピッチがステージ。UI は OBS / Canva / Figma / CapCut / YouTube Studio に慣れた人が、説明書なしで手が動く型に寄せる。


1. 誰の「馴染み」を基準にするか

層 想定 UI の基準にする慣れ
主 解説 YouTuber / VTuber / アナリスト(デジタルネイティブ) OBS、Canva、CapCut、Figma、YouTube Studio、Discord、X
副 部活監督(スマホ・タブレットは慣れている) タップで動く・ラベルが読める。ホットキー不要
置かない 業務 SaaS 管理者、Reddit 密度、コーチングソフト 2000年代 UI 設定項目の縦一覧・用語だらけのフォーム

スポーツ知識は キャンバス上の語彙(背番号・スタメン・CK・ハーフ)に使う。
chrome(枠の UI)はスポーツ用語で埋めない。 配信ソフトの語彙を優先する。

スポーツ語(キャンバス/局面) 配信者語(chrome)
スタメン・背番号・利き足 シーン・ボード・配信モード・書き出し
コーナー・ファイナルサード ズーム・フォーカス(任意)
ホーム/アウェイ色 自分のロゴ・チーム色

2. 体験の北極星

2-1. 成功の定義(初回 60 秒)

  1. ボードを開く
  2. 駒をドラッグする
  3. 「あ、動いた。これで説明できる」

ここまでで ツール切替・名簿・設定を一切触らなくてよい。
それ以外は全部「あとから気づく加速装置」。

2-2. 学習コストの三段

段 できること UI の出し方
0 · 触るだけ 駒移動・ボール吸着 キャンバスのみ。説明不要
1 · なんとなく 矢印・局面・名簿貼り付け 見えるが短いラベル。押したら動く
2 · 使いこなす ホットキー・画角・ロゴ・Export 設定・ショートカット。探せるが強制しない

ウィザード・オンボーディングツアー・機能ロックは やらない(上級者を遅くする)。

2-3. 感情トーン

  • 軽い・速い・自分の色が出る(VTuber / 解説者のブランド)
  • 重厚な「戦術分析スイート」感は出さない
  • 失敗しても怖いダイアログを連発しない(破壊操作だけ確認)

3. 参照する UI 型(国内外)

実装のコピーではなく、メンタルモデルの借用。

参照 借りるもの ZoneBoard での対応
OBS Studio Studio / 配信の切替、シーン一覧、配信中は余計なパネルを消す 編集モード ↔ 配信モード(B / Esc)。局面=シーン
Figma / FigJam キャンバス中心、ツールは端のレール、選択時だけプロパティ ツールレールをキャンバス近傍へ。駒プロパティは選択時のみ
Canva アイコン+短いラベル、左パネルは「素材/ページ」、書き出しは別フロー パネルは試合の素材(名簿・局面)。Export は設定側
ピッチ見た目のミニチュア(コーチアプリの Lines / Pitch view) 選ぶ前に結果が見える設定 試合タブのフル/ハーフ(横向きグリフ)。5レーンは文字セグメント(なし/レーン)。ツールレールは言葉のまま
CapCut / Premiere タイムライン的な「コマ」感覚、プリセット書き出し 局面チップ。SNS プリセット名はプラットフォーム語(正方形・ストーリー等)
YouTube Studio 設定はモーダル/別面。本番画面を汚さない 設定=自分の環境。試合ごとではない
Apple Sports / ESPN app ホーム/アウェイの色分けセグメント、試合カード 名簿・色の Home / Away セグメント
Discord(JP 配信者) 左ナビ+メイン、ダークでも読めるコントラスト パネル幅固定・階層は浅く(最大2段)
TacticsLista 等(反面教師) ツールバーが厚くピッチが小さい 絶対に踏まない

日本語圏の配信者は Reddit 型の情報密度に慣れていない。余白はキャンバスに使い、パネル内は詰めてよいが、項目の階層は浅く。


4. 画面の役割分担(情報設計)

いまの問題: 右ドロワーに「試合・局面・名簿・画角・競技・ツール・駒」が全部縦積み → 管理画面化し、初見で「どこから触ればいいか」が消える。

4-1. 三層モデル

┌─────────────────────────────────────────────────────────┐
│  Top bar(編集時のみ)  試合名 / 局面名 · パネル · 設定 · 配信 │
├──────────────────────────────┬──────────────────────────┤
│                              │  Side panel(試合の作業台) │
│         CANVAS               │  · ボード / 局面          │
│     (主役・常に最大)         │  · 名簿 / スタメン        │
│                              │  · 競技・ピッチ(試合設定) │
│   Tool rail(キャンバス縁)    │  ※ツールはここから出すな  │
│   選択時: 簡易プロパティ       │                          │
└──────────────────────────────┴──────────────────────────┘
         Settings modal(自分の環境・書き出し・言語)
領域 置くもの 置かないもの
Canvas ピッチ・駒・描画・ロゴ透かし 長いフォーム
Tool rail 選択 / 駒 / ボール / 線種 / ゾーン / ペン / テキスト、UNDO 名簿・競技変更
Side panel この試合の作業: ボード、局面、名簿、スタメン、競技・ベンチ・駒サイズ 言語、ロゴ、Export、選択色
Settings 自分の環境: ロゴ、選択色、言語、PNG 書き出し、危険なリセット 毎試合いじる名簿
Broadcast chrome 局面切替・ツール名ピル・解除のみ パネル・設定

4-2. 設定とパネルの境界(ブラッシュアップの核)

パネル(試合) 設定(自分)
頻度 試合ごと・配信前 最初に一度、たまに
閉じる 配信モードで消える モーダル。配信中は開かない想定
例 名簿貼る、局面増やす、ハーフ表示 ロゴ上げる、言語、IG 用書き出し
メンタルモデル 「今日の試合の机」 「チャンネルの設定」

ルール: 迷ったら「配信のたびに触るか?」→ Yes ならパネル、No なら設定。

4-3. パネル内のタブ(推奨 IA)

縦スクロール一枚はやめ、問いごとに分ける。常時3タブを並べない。 トークン・フェーズ・キットの置き場の正本は STUDIO.md。

タブ 問い 中身
局面 (Scenes) いま何を見せるか チップ、ラベル、半面(非表示)、画角(カメラ)
名簿 (Roster) 誰がどの色でいるか Home/Away、キット、貼り付け、スタメン、配置
試合 (Match) 何の試合か、スコアは、ピッチの切り方は ボード、試合名、クラブ名、バナー、得点、フル/ハーフ・レーン(ボード単位)

並びは Scenes | Roster | Match で固定。既定の面は局面。名簿・試合のフルフォームは「準備」。配信中はパネルを出さない。
ツール類はパネルから 完全に外す(Tool rail へ)。

4-4. 決定ログ — ピッチ切り方は試合、画角は局面(2026-08-30)

フル/ハーフと 5レーンは試合(ボード)単位。局面では持たない。

ユーザーは局面を次々めくる人であり、局面ごとにピッチの物理を組み替える人ではない。配信は OBS の1ソース、解説は1本の見せ方。

層 例 置き場 理由
ピッチの切り方 フル/ハーフ、pitchFlipped、5レーン BoardDocument · 試合タブ ワールドとキャプチャ比(aspectFor)が変わる。局面スイッチで縦横比が跳ねると OBS が壊れる。レーンは番組の図法
見せ場 ハーフ非表示、画角ズーム、左右入替 Scene · 局面タブ 同じ芝の上で駒・線・カメラだけ変わる。CK→カウンターはここ

言葉の衝突(直すなら UI コピー。データは動かさない):

  • 試合の「ハーフ」=ピッチを半分にする(ワールドが変わる)
  • 局面の「ハーフ非表示」=同じフルピッチの片側を隠す

レーンはアイコン2枚にしない(0レーン/5レーンでピッチが二重になる)。1ピッチ1アイコン。 ハーフは横向きフル+未使用左を濃いゴースト。セグメントは なし / レーン(EN: Off / Lanes)。ラベルは「5レーン」。

4-5. 方針 — 局面の画角プリセットはアイコン(2026-08-30)

同じ横ピッチ+ファインダー(クロップ枠)のミニチュア。 試合タブのフル/ハーフとは別物(あちらはワールド、こちらはカメラ)。実装: ViewportPresetGrid · cameraNormRect。

テキストグリッドの問題 アイコンが勝つ理由
「CK配置・左(ハーフ付近まで)」がボタンに段落 差は どこを切り取るか。空間記憶は絵の方が速い
8枚が全部同じ形の長文ボタン 差がクロップ枠1本なら、72px でも比較できる

制約:

  1. 横向きのみ。 ボードカメラと回転させない
  2. レーン線は描かない。主役は枠
  3. Short ラベル+フルは title / aria-label
  4. ツールレールは言葉のまま
  5. Pro 名前付きテンプレは名前ボタンのまま(アイコングリッドを肥やさない)

5. インタラクション原則

5-1. Direct manipulation 優先

  • 駒・ボール・ロゴ位置は ドラッグが正。数値入力は補助
  • ボール吸着は「重ねて離す」だけで完結(説明はパネルに一行ヒントで足りる)
  • 駒カードは 欲しいときだけ(トリプルクリック / 右クリック)。ダブルクリックは移動と衝突しやすいので使わない。単クリックは移動のみ
  • カードに載せる項目(v1): 背番号 · 名前 · 利き足のみ。向き UI は出さない(R は任意加速)

駒カードに載せない(PL 百科・雑誌の仕事):

載せない 理由
本名/登録名の二重、生年月日 識別は背番号+任意の表示名で足りる
国籍・代表歴・キャップ 選手 DB 化。スクレイピング禁止と矛盾
体重、前所属、加入年、シーズン成績 戦術ボードのジョブ外。配信中に見ない
プレースタイル長文・長所解説 ライター原稿の領域

身長はセットプレー解説で欲しくなることがあるが v1 は載せない(必要なら Later で任意カラム)。空欄だらけのカードにしない。

5-2. 即時フィードバック

  • ボタンは押した瞬間にキャンバスが変わる(「適用」二段は名簿インポートなど不可避なときだけ)
  • アクティブ状態は 塗りつぶし or 強いボーダー(いまの .active は維持してよい)
  • 成功トーストは最小限。失敗だけ短く

5-3. 破壊操作だけ止める

  • ボード削除・全クリア・競技変更(配置リセット)→ 確認
  • 局面追加・UNDO・ツール切替 → 確認しない

5-4. タッチ(デジタルネイティブのタブレット配信)

  • 指で駒、ピンチズーム、2本指パン(既存方針)
  • パネルのタップターゲット 最小 44px 相当
  • ホットキーは PC の加速。タッチ UI にホットキー表示を強制しない(小さく「任意」)

5-5. キーボード(任意加速)

表示は「あると速い人向け」。パネルに巨大なショートカット表を置かない。
設定の末尾か ? オーバーレイ程度。既存: B 配信、[ ] 局面、V/1/2/3 ツール、Ctrl+Z。


6. ビジュアル言語

6-1. トーン

項目 方針
ベース 明るいニュートラル(#fafafa / 白パネル)。配信はピッチ色が主役
アクセント ツール全部を虹色にしない(Figma / Canva / OBS も chrome はニュートラル+ active 一色が基本)
意味色 キャンバス上の意味と 同じトークンだけレールに出す(TOOL_COLORS / LINE_COLORS)

ツールレールの色の決め方(業界に「11色の公式」はない):

層 方針 ZoneBoard
chrome 白・灰。ピッチと競合しない レール背景は白半透明
常時ヒント 意味があるツールだけ色 左ボーダーに意味色
active そのツールの意味色で塗り 黒一色 active はやめる
無意味な装飾色 付けない 選択・ペン・テキストはニュートラル灰
ツール 色 根拠
ホーム / アウェイ #e74c3c / #3498db 駒色と同じ(スポーツアプリ定番)
ボール 琥珀 #d97706 駒でも線でもない「物」
パス / ラン / ドリブル 青 / 緑 / 橙 線の描画色と一致(ボールの動き・走・保持)
ゾーン スカイ ゾーン塗りと同じ
選択・ペン・テキスト ニュートラル灰 意味色を持たない操作
角丸 8–12px(Canva / 現代モバイルに馴染む)。業務アプリの 2px にしない
影 パネル・モーダルに薄い影のみ。キャンバスに装飾影を足さない
フォント システム UI ゴシックのまま(JP/EN)。ディスプレイ書体でブランド主張しない

6-2. 密度

  • Top bar: 低く(〜48px)。試合名はインライン編集(既存)
  • Side panel: 幅 280–320px。それ以上広げない(Canvas first)
  • Tool rail: アイコン+短い語(「パス」「ラン」)。アイコンのみは JP で誤解しやすいので 語を残す
  • Settings: セクション見出しは短く。 purplish な「管理コンソール」レイアウトにしない

6-3. ホーム / アウェイ

色とセグメントで一瞬で分かるようにする(スポーツアプリの型)。

  • セグメント: ホーム | アウェイ
  • 名簿テキストエリアの左ボーダーやドットをチーム色に

6-4. 局面(シーン)

OBS のシーンリスト/CapCut のクリップに寄せる。

  • 縦に長い <button> リストより、番号付きチップ or コンパクト行
  • 現在局面は塗りつぶし
  • 配信モードの [ ] と同じメンタルモデルを編集時も維持

7. コピー(文言)指針

やる やらない
動詞が短い(「貼る」「配置」「書き出し」) 「インポートを実行してください」
プラットフォーム語(ストーリー、正方形) 内部 ID(ig45)をユーザに見せる
一行ヒントは「困ったときだけ」 各セクションに説明文を三段
空状態は次の一手(「背番号を1行ずつ」) 空の枠だけ

英語 UI も同じ階層・同じ短さ(ja/en 対称)。


8. 設定モーダルの中身(再配置)

推奨セクション順(上=よく使う):

  1. ロゴ(透かし) — 配信者のアイデンティティ。一番上
  2. 書き出し — プリセットは「投稿用(縦)」「配信キャプチャ(横)」の二群に分けて見せると迷いが減る
  3. 見た目 — 選択色(キャンバス上の UI 色)
  4. 言語
  5. リセット — 危険操作は一番下・視覚的に分離

「Center / BR / TL」は 図解付きの四隅ピッカー(タップで位置)にすると学習ゼロに近づく。


9. 現状からのギャップ(ブラッシュアップ backlog)

優先度順。指針に対する実装差分。

# 現状 指針 手
1 ツールがドロワー内 Tool rail をキャンバス縁へ 済 ToolRail
2 ドロワーが単一縦スクロール 試合 / 局面 / 名簿のタブ 済 既定タブ=局面
3 設定に試合作業が混在しうる構造 設定=自分、パネル=試合 済 ロゴ→書き出し→見た目→言語→リセット
4 駒プロパティがパネル最下部 選択時のみキャンバス近傍 済 PieceInspector
5 画角プリセットがボタンだらけ 局面タブ内の折りたたみ+ファインダー・アイコン 済 ViewportPresetGrid(2026-08-30)
6 名簿が Home/Away 縦長重複 セグメント切替で一画面 済
7 Top bar「パネル」「設定」が並列で役割不明 アイコン+語。設定は歯車で十分 済
8 ヒント文が多い 各タブ1行まで 済

10. 受け入れの目安(主観テスト)

デジタルネイティブの配信者に渡して、説明なしで:

  • 30 秒以内に駒を動かせる
  • パネルを開かなくても「使える」と感じる
  • ロゴを載せたいとき、設定に一発で辿れる
  • 配信モードで「あ、画面がきれいになった」と感じる
  • 「どこに何があるか」を聞かれない(聞かれたら IA 失敗)

11. やらない UI(再掲)

  • 自ドメイン上のコミュニティ/マーケット UI(流通は外)
  • ボード内スコア・Webcam・アバター
  • 初回強制チュートリアル
  • アイコンのみのツール(JP)
  • パネル幅を広げてピッチを削る「高機能アピール」
  • スポーツ extranet 風の濃い緑・金の装飾フレーム

12. 関連ドキュメント